今年のツール・ド・フランスで、最も地元フランスの注目を集めたのは、間違いなくジュリアン・アラフィリップと言えるだろう。
そのアラフィリップが、2019年のVelo d'orを受賞した。
フランス人ライダーとしては、1995年のローラン・ジャラベール以来24年ぶりの獲得となった。
情報源:Alaphilippe wins prestigious Velo d'or prize | Cyclingnews
Velo d'orとは
Velo d'orとは、いわゆる自転車競技の年間最優秀選手賞のこと。
サッカー好きな人には、バロンドールという言葉が耳馴染みがあるだろう。Velo d'orはその自転車競技版。
ただ、自転車競技全般を含むとは言っても、レキップの姉妹誌のためロードレースがメインのもの。
これは、ツール・ド・フランスの主催もしている、フランススポーツ紙のレキップの姉妹誌であるヴェロが毎年発表しているもの。
国籍を問わないヴェロ・ドールと、フランス人のみのヴェロ・ドール・フランスが存在する。
ここ数年の受賞者は、2013,2015,2017年にフルーム、2014年にコンタドール、2016年にサガン、2018年は世界王者となったバルベルデと錚々たるメンバー。
今回受賞が決まったアラフィリップは、昨年の3位にノミネートされていた。
ダブル受賞
アラフィリップは、2015年にロード・シクロ・MTBの世界選手権三冠を果たした女性ライダー、ポーリーヌ・フェラン=プレヴォとティボー・ピノを破ってヴェロ・ドール・フランスを獲得。
そして、ツール優勝のベルナルとブエルタ優勝のログリッチェを破って、ヴェロ・ドールを受賞。見事ダブル受賞を成し遂げた。
得票数は接戦で、アラフィリップが74票でベルナルが68票だった。
ツールしか見ない層にとっては、「フランスに忖度したのか?」と思うかも知れないが、そんなことはない。
今年の戦績としては、春のクラシックレースのストラーデ・ビアンケで勝利し、ミラノ~サンレモでモニュメント初制覇。
その後、フレッシュ・ワロンヌでも優勝し、ツール・ド・フランスの2つのステージ優勝を合わせると、計12のレースで優勝している。
ツール・ド・フランスでは、第3ステージで優勝して以降、累計14ステージの間マイヨ・ジョーヌを着用した。
惜しくも優勝は逃したが、その健闘をたたえてスーパー敢闘賞が与えられた。
アラフィリップのコメント
土曜日に、その連絡が届いたアラフィリップのコメントがこちら。
"I am very happy with the incredible season I’ve had and to receive the Velo d’or is a beautiful way to conclude this amazing year,"
素晴らしいシーズンに非常に満足しており、Velo d'orを受け取ることは、この素晴らしい年を締めくくる良い方法です。
"I want to thank those who voted for me and decided that I should receive this trophy, it’s a great honour. It was an unforgettable campaign, with many beautiful moments – from winning my first Monument in March to wearing the yellow jersey for 14 days – which wouldn’t have been possible without my extraordinary squad.
投票し、このトロフィーを授与することを決めた人たちに感謝したい。素晴らしい名誉だ。忘れられないものでした。3月に最初のトロフィーを獲得してから14日間黄色のジャージを着るまで、多くの美しい瞬間がありました。これは私の並外れたチームなしでは不可能だったでしょう。
"My suitcase is going to be heavy because I didn’t expect to win two prizes. But I'm very proud to have them."
2つのトロフィーを獲得することを期待していなかったため、私のスーツケースは重くなるでしょう。しかし、私はそれを持っていることを非常に誇りに思います。
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