第2ステージから総合争いが始まるという、ここ最近では最も激しいブエルタ。
日曜日までの第1週で、落車などのトラブルが有りながら、4人の選手が総合争いで熾烈な戦いを繰り広げている。
昨日のタイムトライアルでは、4人の総合選手としてのTT能力の差がモロに出た。
情報源:Quintana to fight on despite Vuelta a España time trial defeat | Cyclingnews
:ログリッチェ「まだブエルタのスタート地点」| cyclowired
プリモシュ・ログリッチェ
まずは、ログリッチェ。
ログリッチェは、第1ステージから落車してクライスヴァイクを無くすなど、序盤から厳しい展開が続いていた。
でも、キンタナやロペスのアタックに全てついていき、ここまで全くタイムを落としていない。
昨日のTTでは見事なステージ優勝。マイヨロホもゲットした。
近年のグランツールで、表彰台を争う選手はTTが得意な選手が多い。
フルーム然り、デュムラン然り、トーマス然り。
ログリッチェも同様で、この勝利によって総合優勝にグンと近づいた。
ミゲル・アンヘル・ロペス
ロペスは、ここまでムラっけはありながらも最終的には総合争いに食い込んできた。
途中から、総合勢がロペス包囲網で攻めてきたからタイム差をつけられていたが、まだまだ巻き返せるところ。
TTでは、ログリッチェから2分遅れのステージ14位。
決して得意ではないTTで、このタイムは見事。
ログリッチェとバルベルデに対しては、タイムを失ったけど、逆にキンタナに対してはタイムを稼ぐことができた。
総合順位も、キンタナを抜いて総合3位。
この後の山岳ステージで順位を伸ばせるか?
アレハンドロ・バルベルデ
バルベルデは、大会が始まってからずっと微妙な立場だった。
キンタナを最優先するような口ぶりだけど、自分の勝利も諦めてない。
昨日のTTでは、それを証明した。
ログリッチェから1分38秒遅れの13位。
バルベルデが言うには悪くはない、予想の範囲内だという。
最高の結果ではない感じの言い方。
バルベルデは、比較的TTが得意な選手。
私はもっと記録が伸びると思ったけど、ログリッチェのコンディションがそこまで良かったのかという感じ。
僕がナイロから1分先行しようと後退しようと、チーム戦略には何も変化はない。メディア陣が僕らの誰がエースなのか問題について語ることにうんざりしている。僕らは共にベストを尽くし、同じ目標を目指して戦っている。それは誰が何を言おうと、モビスターとしてグランツールに勝つことだ。
ナイロ・キンタナ
一番の注目はキンタナ。
ここまで、近年の振るわなかった成績とは裏腹にアグレッシブな走りで、日曜日には総合トップにもなっていた。
昨日のTTでは、スタート前からマイヨロホの維持はできないだろうと明言していた。TTは苦手。
が、結果的には3分以上もタイムを失った。
総合順位も4位に落ちてしまった。
キンタナは、
"It's not been a good day. I've lost more time than I expected. Two minutes would have been OK, but three minutes is more than I anticipated,"
今日はいい日ではなかった。思ったよりも多くの時間を失った。2分でよかっただろうが、3分は予想以上だった。
とコメント。
最初から、この後の山岳ステージに賭けていたが、予想よりも痛いロスだったみたい。
これ以上のロスは、チームのヒエラルキー的にも危ない可能性がある。露骨に言うと、エースから引きずり降ろされるかも。
ツールでもそうだったしね。
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